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新聞奨学生 新聞配達 生活リズム一目瞭然! タイムテーブル 集金 正直しんどい メリット デメリット 実体験語ります! 

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新聞配達をして大学に行こう!
なんて甘い!
異常な生活が待っています
(自社調べ)
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新聞奨学生とは

簡単にいうと、新聞屋さんで一年間辞めずに働くことを条件に、大学や専門学校の一年分の学費を新聞社から借りることができる奨学金制度です。
借りるときには、連帯保証人を一人付けることになります。
一年間やり遂げると、新聞社に学費を返納する必要がなくなります。
新聞屋さんの寮に入ることができるので家賃は無料、そして月10万円前後の給料が支給されます。

一年間やり遂げられない場合

奨学金制度というよりも、連帯人保証をつけた上で融資を受ける金融商品に近いと思います。
金融商品と全く違う点は、一年間の就労を約束した上で融資を受け、そして約束を果たした時には融資された金銭の返納が不要になることです。

当然、日々の生活リズムについていけなかったり、学校を辞めることになったり、色々な理由で途中退職する人も出てきます。
その場合、新聞社から借り受けた奨学金の全額を、連帯保証人が一括で支払うことになります。

新聞奨学生になる理由

「自分自身で学費を捻出しなければならない理由があるから」と当然に思っていました。
片親で年収が低いから、親が経済的に困っている最中だから、というようなイメージです。

ですが、実際に奨学生の友達ができて聞いたところでは、それだけではありませんでした。
多かった理由は「自分の好きな学校に行く以上は、親に迷惑をかけたくないから」というものでした。自分でできる制度だから、なんとか自分でやっていきたい、ということですね。

私は神奈川県川崎市の新聞屋さんで、都合5年間(予備校1年間と大学4年間)の新聞奨学生生活を過ごし最後までやり遂げたのですが、最後はそんな同じ境遇の新聞奨学生に対し、新聞社から卒業記念のアメリカ旅行をプレゼントされた経緯がありました。
(帝国ホテルで盛大な卒業パーティーもありました)

その卒業旅行の際に知り合った全国の新聞奨学生は、不思議と欲のないヤツばかりで、将来にギラギラと野心を燃やすようなタイプの人間はほとんどいませんでした。

そういうタイプの人間でなければ、新聞奨学生の過酷な生活は続けられないのかも知れません。

予定期間やり遂げることができる人はほとんどいません

専門学校であれば2年間から3年間、大学生であれば4年間が主な予定期間になるかと思います。
しかしながら、この予定期間を問題なくやり遂げることのできる奨学生はほとんどいません
実際にやってみて1ヶ月持たない人、2年の予定を1年に切り替える人、そんな人ばかりですね。

地方から首都圏に出てきた学生も多く、突然の都会暮らしに慣れない状態で奨学生生活に突入するのは大変です。
しかも自分が思い描いていた学生生活を満足に送れる人もそうはいませんし、自身の目標について大きな挫折をしてしまう人も多くおりました。
一番大事な目標が壊れつつある時に、この奨学生生活の過酷な就労環境は二重苦以上のマイナスになってきます。

私の奨学生生活だった5年間で知っている範囲だけでも、10人以上の奨学生が夢半ばで挫折していきました。中には自暴自棄になって学校に通わなくなり、交通事故で死んでしまった者もいます。

自分が決めた学業の目標が達成できないような就労環境の場合は、早々に新聞奨学生をやめた方が絶対にいいと思います。新聞奨学生を途中でやめることの方が、自分の夢の挫折よりもはるかに軽傷で済むからです。

一日のタイムテーブル

2:30~起床! 配達用の服を着たら、すぐに寮の前に停めていたカブに乗って出発。
歯も磨きません。顔も洗いません。髪も直しません。
おまけにヘルメットは前かごに入れたままノーヘルです。
2:33~販売所に到着!タイムカードを押します。朝刊にチラシを組みこみます。
紙分け担当さんにより配達区域分けされたボックスに、
主要紙以外の朝刊(東京新聞や産経新聞などの他一般紙、
日刊スポーツや中日スポーツなどのスポーツ紙、
子供新聞や繊研新聞や工業新聞などの専門紙)が分配されている。
これを自分の区域の配達用として部数確認をします。
3:00~新聞配達開始!足の疲れをチェックしつつ、
順路帳を片手に朝刊を配達していきます。
順路は契約によって変動がありますので。
昨日の集金の時に見た玄関周りに変化がある場合、
帰宅していることがわかります。
「出張から帰ってきたな…今日あたり夜討ちをかけるか…」
などと集金のタイミングを計画します。
6:30~新聞配達完了!販売所では社食制度がなくなった
(作ってくれるおばさんが勝手に自宅に食材を持ち帰るため、
みんなが怒ってしまいクビにしてもらった)。
配達業務以外の雑事を済ませ仕方なく寮に帰る。
7:00~寮に帰宅して仮眠。自炊する者、コンビニで何か買う者。
7:30~大学に出発!電車はお金がかかるので、
カブに乗って246を北上し都内まで突っ走ります。
8:30~大学に到着。予習したいところだが、
ここから講義開始まで記憶が飛ぶ。
9:00~講義開始。大学の講義はほとんど頭に入ってこない。
14:30~夕刊配達のため大学から帰宅開始!
夕方の講義はほとんど出席できた試しがない。
15:30~大学から販売所にカブで直行!夕刊はチラシが不要なため、
そのままカブに夕刊を積み込む。
15:35~夕刊配達開始!朝刊に比べると多少は部数も少ない。
チラシも入っておらず、別の仕事をしているくらい配りやすい。
が、登る階段の数はそんなに変わらない。
17:30~販売所に帰り着く。明日の朝刊のチラシ折込作業を開始。
面倒すぎて全くやる気が出ない。土日のチラシ厚すぎ。
18:30~チラシの折込作業から逃げるように集金へ出発!
今日は自フリ(自動振込。銀行引き落としのこと)強化月間にして、
翌月からの集金対象件数を減らしていこう…。
20:30~集金業務完了(全件は当然ながら終わらない)!
スーパーに寄って晩御飯を買う。
21:00~自由時間…勉強なんか手につくはずもない。寮は死ぬほど古い。
和式トイレも2基しかないシャワーも洗濯機も共用。
洗濯して室内干したらもう…
22:00~この時間には既に眠っています…
明日はまた2:30起き…

新聞屋さんで働く 寮の中の懲りない面々

寮の二階廊下一番奥の共同トイレ側から入り口に向かって撮影。
左右に社員の部屋が並んでいる。
廊下にはカッパやヘルメット。灯油などもあり。
ちなみに二人とも私じゃないです。

新聞屋さんがなぜ寮を完備しているのか、働いてみてよくわかります。
寮があれば流れ者も雇用することができるからです。
寮を提供することで、流れ者も突然いなくなることは少なくなります。
私が住んでいた寮に住んでいた同僚は、基本的にキラキラした新聞奨学生よりも、
流れ者のような人の方が多かったです。

そんな人達は本当にいろんな人がいました。
ヤンキーからヤクザ崩れになって地元を追われてきたような人だったり、田舎で仕事がなくて上京してしたものの、いい仕事にありつけず、とりあえず新聞屋さんに入ったまま何年もいる人。

それと変わり種では、オウム真理教の捜査から逃げて潜伏していた元幹部、なんてのもいました。
(警察はここに潜伏していることを知っていて泳がせている)
(本人も警察に嗅ぎつけられていることを認識しており仲間と接触を絶っている)

基本的には人と接する仕事が面倒で、オタク系の趣味を持つ方が多かったです。

要するに、一般社会とは隔絶された職場と言えるでしょう。

そもそも業務時間帯が普通じゃないワケですから。

新聞奨学生の福利厚生

寮の二階から階下を臨む。
粗大ゴミを拾い、自室で使い、いらないものは寮の敷地に放置する。
カブは仕事だけでなく、いろんな大物を運んでくることが可能!
この人も私じゃないです。

寮は壁が薄く、床も薄い。
いろんな部屋のいろんな音が聞こえてきます。
自室でできることは仮眠くらいのものですね。
7畳一間でガス無し、トイレとシャワーは共同、洗濯機を置くスペースもありませんので共同です。この洗濯機ももちろん二層式ですね。
洗濯物を干すスペースなんて当然なし。

日々ゲームやオタク文化を愛でて、食事はコンビニ一択。
仕事は人が居ない時間帯に一人で黙々と新聞を配達するような仲間しかできません。

休日は月に3回と決められていました。
これに休刊日の一日が加わります。
新聞奨学生の説明を受けた時には、週一回のお休みがあると聞いていましたが、結局は販売店の裁量に大きく委ねられるようです。

販売店が気に食わない場合はお店を変えてもらおう

そもそも、新聞奨学生にAコース(集金あり、給料は12万円ほど)とBコース(集金なし、給料は8万円ほど)があり、Bコースで申し込みして販売店に配属されたにも関わらず、Aコースの業務を押し付けられてしまうような状況でした。

結果、販売店のオーナーとこの点についてBコースへの変更をお願いするなどの行動に出たのですが、「個室を使わせてもらっているだけでもありがたいと思え」との回答を受けるような始末でした。

仕方なく奨学会に相談したところ、相談担当者が話を聞きにきてくれる機会を作ってくれました

この機会に販売店のオーナーも同席したのですが、奨学会の趣旨に反する言動に終始するオーナーを見た相談担当者のおかげで、Bコースとして採用してくれる別の販売店に移籍することが叶いました。

同じ川崎市内、区は変わりましたが、とても働きやすい環境の販売店に移籍ができました。
最初の販売店では2年間在籍、次の販売店で3年間在籍し、最後まで勤め上げることができました。

ちなみに次の販売店では寮ではなくアパートの一室を借りてくれ、そこに住む格好でした。
アパートは古かったですが、2Kでトイレ風呂が別のアパートで、住環境が飛躍的に向上しました。
また社食制度もしっかり機能していて、今度のおばさんは食材を勝手に持って帰るような不義理な人ではありませんでした…。

新聞奨学生生活のメリットとデメリット

<メリット>

  • 経済的に自立した生活を送れる
  • 社会の厳しさに直面することで肉体的にも精神的にも相当鍛えられる
  • 変わった友達(オタク、夢追い人、自分と似た境遇の人)ができる
  • 意外と尊敬される(苦学生なので)
  • 身体は相当仕上がる
  • 新聞を一生分触ることができる(?)
  • 毎朝各社の紙面を目に通すことができる(配達中に読めるから)
  • 就職の時にかなりのネタになる

<デメリット>

  • 慢性的な睡眠不足に悩まされる
  • 連休などはほとんど実現しない
  • 休日は眠っている間に終わってしまう
  • 虫歯、歯槽膿漏など、歯が悪くなる(昼寝も多くなり寝る回数が増えることが原因)
  • 大学の履修計画が独特なものになる(大学に行けないことが増える)
  • 配達区域によっては相当な苦労を強いられる(階段地獄)
  • 集金業務は時間がかかり、多額の現金を管理する必要があり大変
  • 自宅での勉強時間は間違いなく減る
  • 大学の同級生と飲みに行ったりするヒマは一切ない
  • 大学の部活やサークルには到底参加できない

仕事のやりがい

自分が配達する新聞紙が原因で世界を変えることはできませんが、
天気予報や電化製品のセール情報など、配達した先の家庭の週末の行動などには少なくとも影響を与えることがあるのではないか、みたいな淡いものを感じながら仕事をしていました。

また、地域住民の方と知り合いになる機会も多く、不思議なつながりが生まれ、お客さんとケンカしたり仲良くなったり、お客さんと恋仲に落ちたり、とにかくいろいろありました。

つらかったこと

階段の昇り降り、風雨などの悪天候、同じことの繰り返し、耐え難い眠気、などでしょうか。

もう二度とできない仕事、学生生活だと自分では思います。

それに、自分の子供には絶対にやらせたくありませんね。

過労から、同僚が業務中に交通事故に遭って障害者になってしまったり、即死してしまうこともありました。
(ニュースにもなりました)

まとめ

新聞奨学生制度のおかげで、今の自分は生活できています。

大学に入学して卒業できていなければ、今の会社に入社していなかったと思います。

もっと言えば、新聞奨学生をして学生生活を過ごしたから、就職できたんだと思います。

労働環境はさておき、時間の使い方という面では、効率的で割の良い仕事と言えます。

ですが、めちゃめちゃしんどいです。

最近は待遇改善も進んだようですが、基本的には無理なく勉強との両立はできないと思います。

卒業できた私は、新聞奨学生制度のパンフレットなどにも載りました。
そして今も卒業旅行で一緒にアメリカを旅した奨学生仲間とは、
年に一回は忘年会を開いています。

忘年会の仲間です。

私から言えることはそんなところ、要するに上述の通りです。

今になって思うのは、結局、無理を続けてダラダラやるしか、時間は流れていきません。

ただし、いつか必ず終わりの日はやってきます。

寒い夜、お客様のお家のお風呂の窓から洩れる暖色の照明に映る湯気を見つめる。

あと何回新聞配達すれば…
あと何段の階段を登れば…

その繰り返しの毎日でしたが、終わりの日はやはりやってきました。

私は一番最後の夕刊を配る時、全てのポストの前で毎回ガッツポーズを取りました。

いま、私はそんなお風呂に毎晩入ることができています。

戦い方は人それぞれ、自分の戦い方で挑戦してみてはどうでしょうか。

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