
邪魔ですね…
フィッシュ FISH 起源はなんなのか
私がサーフィンを始めたのはショートボード全盛期。
そこでたまに、スワローテイルでショートレンジ(5ft代)の幅広で厚みのあるボードがアメリカの雑誌で見られる程度でした。
当時は猫も杓子もショートボードで、トライフィンでしたね。
ボードといえば、channel islandのアル・メリックさん、local motionのパット・ローソンさん、コアラのデカールのモーリス・コールさんが定番でしたね。
(世界三大シェイパー、なんて言われて、疑いもなく買ってました)
幅の狭いロッカーの強いサーフボードは、日本の波にはあまり合っていたとはいえませんね。
国産のサーフボードの中には、日本の波に合うおしゃれなボードを提案するところもあったようですが、ほとんどの一般サーファーは輸入ボードに夢中だった時代です。
その後、ジョエル・チューダーさんがとにかくボーダーレスにサーフボードを試し、自身のブランドでボードをリリースしていきました。
このころから国内にもFISHが輸入され、FISHが徐々に広まっていった感じですね。
今、FISHについてはブームが終わり、
その後もユーザーのレベルが上がり、普通に色々と雑誌で取り上げられています。
そんなスタンダードな存在になってきたということですね。
最近はものすごくわかりやすく説明してくれる雑誌やhpも増えましたね。
こと「FISH」というDVDはとても見やすく、FISHをもっと好きになりました。
FISHの始まりは、サンディエゴに住んでいたニーボーダーのスティーブ・リズさんが、地元の速い波を抜けるために作ったボード。
これが独自の発展を遂げるサーフボードデザイン界の金字塔、FISHの原型になりました。
面白いところが、このFISH、サンディエゴでマニアックに知られていっただけで、ロングボードからショートボードへ移行するトランジションエイジにはほとんど絡まず、そのまま局地的に独自の進化を遂げていったボードというところ。
そしてそのまま、それ以降も脈々とサンディエゴで乗り継がれてきたのがFISHです。
なので、“FISH”は“SANDIEGO FISH”こそが正しい呼称であるという話もあります。
まるでシャンパーニュとスパークリングの違いのようですね。
フィッシュ FISH 基本能力

正統派サンディエゴフィッシュのため、フィンは両面フォイル。
竹のしなりを感じるか感じないかはその人のレベル次第で!
日本では小波に向くよく走るボードとして認識されていますね。
それはそれで間違いはないのですが、実際の用途は違います!
サンディエゴの波はパワフルで速い!
リーフの速い波を普通のサーファーは抜けられず、ニーボーダーだけが抜けていたところからもわかるように、FISHのテンプレートは、サイズのある速い波に適したボードなんです。
ただし、なんでしょう。
あまり初心者には向かないように私は思います。
テイクオフした後のあのニュルニュル感は、やはりセンターフィンがないことが原因でしょう。
特徴的なFISHを使って波乗りを開始するよりも、
普通にセンターフィンがあるシングルフィンや、ターンのきっかけがつかみやすいトライフィンでのサーフィンがとっつきやすいものと思います。
フィッシュ FISH 乗り方
そして、FISHでうまく曲がれないという方が多いように思います。
(私もうまく曲がれないことが多いのですが…)
気をつけることは一つ。
テール側に置いた足(レギュラーフッターなら右足)は、
丁寧かつ力強くしっかり踏み込みましょう。
ある程度オートマチックに曲がれるトライフィンと同じようには動かせない点を理解しましょう。
ある意味、シングルフィンだと思って丁寧にサーフィンすることが大事だと思います。
フィッシュ FISH 実は二種類ある!

右:スピード重視 フィンは直角気味にテイル寄りにセット
左右の違いがわかりますか?
テイル付近のアウトライン、左は丸みを帯びていて、テイルに向かって絞られています。
右はテイルに向かってストンとまっすぐストレートなまま。
左の方が、ターンなどの動きは軽くなります。
そして画像ではわかりにくですが、フィンも違いがあります。
左はフィンがグラス製(ウッド不使用でグラスファイバーフィン)、片面フォイルです。
形状は立ち気味か寝ている形かといえば寝ている形、レイキのかかったフィンといえます。
右はフィンがウッド製(この子は特別に竹製)、そして両面フォイルとなっています。
形状は立ち気味、レイキの少ないフィンになっています。
サンディエゴフィッシュのフィンは基本的にプライウッドのキールフィンがお決まりです。
そして、両面フォイルと言われる、フィンの両面を均等に削り落としたフィンになっています。
要するに普通のロングボードのセンターフィンなんかと同じような形ですね。
刀と同じです。
スピードを求める形ですね。
要するに、ボードのレールがしっかり波に食い込んでいるときは、
シングルフィンと同じようなものなんですね。
ボトムデザインも違っています。
左のターン重視のボードの方は、軽いシングルから始まり、テイル付近でveeボトム。
右のスピード重視のボードの方は、シングルコンケーブ〜ダブルコンケーブ、と複雑なシェイプ。
どうにかしてスピードを上げるための工夫がされています。
乗り味も全く違いますよ!
左はフレンドリー、右は硬派ですが安定感のある乗り味です。
好みに合わせて、自分の幅を広げてみてはどうでしょうか。